役行者と不比等の関わり
直接面識があったかどうかは解らない。
だが、互いに避けて通れない障害物だったのは
確かなので、互いの意識に強く焼き付いていた
のは間違いないだろう。
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黒岩氏の小説の中で、不比等はあまり役行者に
直接関わりたくはない様子が描かれていて、
終いには役行者の問題は他人任せにしたとある。
不比等が役行者をどう思っていたのかは謎だ。
役行者は律令制に締め付けられ苦しむ民の声を
聞き、それによってある意味反乱が抑えられた
部分もあったかも知れない。
不比等にしてみたら、律令制の骨子をまず作る
事が先決で、周りを見る余裕はなかったかも
知れない。それほど律令制度の完成はいそが
されていたのだ。
役行者にさく時間とエネルギーは無かったろう。
黒岩氏とは別に、黒須氏などは不比等が幼少時に
役行者に直接会っているという設定で書いている。
かぐや草紙の六道氏も同様で、不比等と役行者は
不比等幼少時に接点が有ったと思っているようだ。
あるいはそうあって欲しいという願望なのかも
知れないが、もしそうなら、その後の不比等の政治
は、もう少し民に優しいものになったのではないか。
とは言え、当麻寺と藤原氏の関わりも然り、不比等
の第三夫人は賀茂氏の出身。
何かと不思議な関わりを持つ二人である。
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