聖徳太子
聖徳太子についても、架空の人物説がある。
架空の人物だとしたら、何故聖徳太子なる人物を作り
出さなければならなかったのか?
聖徳太子が実在の人物であろうと無かろうと、不比等
が大きく関わるとする意見が多い。
聖徳太子が実在するとして書かれた本に、梅原猛氏の
「隠された十字架」がある。
聖徳太子をというよりも、太子一族の怨霊を封じ込める
為に法隆寺が再建されたという説を立てておられる。
法隆寺中門の柱の数...というよりも、柱と柱の間の数が
偶数であることに先ず注目している。普通は柱の数は
偶数で、柱間は奇数である。真ん中に大きな間口がある
のが通常なのだが、法隆寺の中門は真ん中に柱があり、
柱間が左右シンメトリーとなっている。
この構造を、中に封じ込められた怨霊を外に出さない
為に真ん中に柱を置いた...としている点が面白い。
法隆寺には長い年月人目に触れることなく、まるで封じ
込めるかの様にしまい込まれた秘仏があった。
今では特別な日には誰もが目にすることが出来るのだが
救世観音像(国宝)がそうである。
この像はミステリアスな微笑みをたたえており、一説では
聖徳太子を忠実に再現したものだと言われている。
しかし、この仏像にはいくつかの不自然な不思議がある
ことを指摘している。
キリスト教の宗教画で、聖人の後頭部に光る輪が描かれる
ことがあるが、仏像にも同じように後光を象った光背という
ものがある。この光背は仏像の後頭部にあるものと、体全体
の背後にあるものとがある。
法隆寺の救世観音像は、後頭部に光背がある。
通常は仏像と光背は別個に作成され、後で組み合わされる
ものであるのに、法隆寺の救世観音像は、光背が後頭部に
釘で直接打ち込まれているというのだ。
夢殿に安置されたこの救世観音像は、法隆寺では「もしも
この像が人目に晒されることがあれば、法隆寺は崩壊する」
という言い伝えがあったと言う。
祟りを鎮めるための寺、それが法隆寺だと梅原氏は結論づけて
おられた。
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